仕様についてもっと詳しく。
弊社では大手ハウスメーカーの案件も請け負っています。
各ハウスメーカーにはそれぞれ仕様書があり私たちはそれを基に図面を形にしていきます。
具体的には鉄筋の太さや間隔、コンクリートの配合や厚み等々・・・
それらを画像として記録し工事が竣工するとまとめて提出するのです。
決められた仕様を守って造りあげることが私共の仕事であり、そこを管理するのが元請の仕事と言えます。
しかし、ユーザー様から仕事をいただく場合「仕様」は施工店に委ねられます。
実はブロック積みにもある程度基準がありますがお客様が細かく仕様をチェックすることは難しいですよね。
弊社ではその根拠として某ハウスメーカーの仕様そのままで施工しています。要所要所の記録も残しています。
もちろん今の時代、多くの業者さんがきちんとした施工をされていることでしょう。
ですが具体例を示すことでより分かりやすい根拠となり、お客様に安心してご依頼いただけるものと考えております。
外注なしの社内一括管理で無駄なコストを極力抑え、素敵なエクステリアをご提供いたします。
適正価格の事もっと詳しく。
例えば外構工事でコンクリートの駐車場を施工する際、断面の構造厚が20センチを一般的な基準としています。内訳はコンクリートの下地となる砕石という砂利層の厚みが10センチ、コンクリート本体の厚みが10センチで合計20センチとなります。もちろん殆どの大手ハウスメーカーの仕様書も同じです。これは普通乗用車を載せるのに十分な強度であり少し余裕を持った仕様とも言えます。
ところが世の中にはコストを浮かせて利益を得るため、あるいは安い見積書を作って仕事を取るためにギリギリのところまで仕様を落として施工する業者さんが存在します。
仮に2台分の駐車場(30平方メートルとします)の見積書で比較してみましょう。
まず構造厚を確保するために20センチ分(プラスα)の土を掘り起こします。
広さ30㎡×深さ0.23m×カサ増し係数1.2=8.3㎥ 8.3立方メートルの土が発生します。
一方、悪い例では砕石はパラパラと撒く程度でコンクリートの厚みは7~8センチほどだと思います。これなら構造厚は10センチ位ですみます。
広さ30㎡×深さ0.1m×カサ増し係数1.2=3.6㎥ 土の量は半分以下です。
次にそれぞれの厚みで砕石を撒き機械で転圧をかけ太さ5ミリのワイヤーメッシュという予め組まれた鉄筋を敷いてコンクリートを打設します(悪い例では砕石を転圧するかどうかも疑問ですしワイヤーメッシュも細いものが使われたりします)。
こうして掘削工事からコンクリート打設工事までを合計すると概算で、適正工事でおよそ30万円、手抜き工事でおよそ20万円となります(もちろん地域的な価格差もありますし経費を極力かけずに良質な工事を安く施工される業者さんも存在すると思いますので、あくまでも参考値とお考えください)。
※実際には別途付帯工事が発生致します。
そして今度は逆のお話ですが、先ほどの工事をハウスメーカーに依頼するとハウスメーカーの取り分が上乗せされます(いわゆるマージンです)が仕様は同じです。
上に挙げた悪い例は論外ですが、ハウスメーカーと同じ適正な内容でマージンなしの価格を私たちは「適正価格」と呼んでいます。ですから大幅なお値引きにも警戒心を持っていただきたいと思います。