横浜市港南区の控え壁工事が完了しました

先日から行っていた既存ブロック塀の控え壁設置工事が完了しました。

境界線上にある古いブロックの補強として、控え壁を設置した

古いブロック塀はいったん解体して新たに造り直すことが最善の策ですが隣地境界線の関係等でそれができないこともあります。そのような場合に控え壁だけを後から付け足すという妥協案があります。

以前の記事でも書きましたが基本的に控え壁はブロック塀本体と一緒に造られるもので、原則としては「後付け」という考え方は存在しません。ただ何事もそうですが法規や規則では解決できないこともあります。壊すことができない古いブロック塀は補強して少しでも安全にしてあげることがベターと言えるでしょう。

今回の工事ではアンカーという材料をブロックのジョイント部分に打ち込み横向きの鉄筋を固定します。縦向きの鉄筋は地中に基礎を造って定着させます。

アンカーをブロックのジョイント部分に打ち込み横向きの鉄筋を固定して、縦向きの鉄筋は地中に基礎を造って定着させます。

なぜジョイント部を利用するのかは「空洞の確率が少ないから」です。ブロックを積むときにはジョイントの部分に縦の鉄筋を予め建てておき積み上げながら鉄筋の周りにモルタルを充填していきますので、この部分は空洞の確率が少ないというわけです。

こうして3.4メートル以内ごとに控え壁を設置して無事に工事を終えることができました。

 

なお、道路に面しているブロック塀は改修にあたって横浜市の補助金を利用できる場合がありますので、どのようなことでもお気軽にご相談ください。